精神科医による吃音外来

精神科医による吃音外来 〜間接法による吃音治療〜 精神科医による吃音外来 〜間接法による吃音治療〜

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大分市の佐藤病院で精神科医をしている小野賢一と申します。
精神科医としての経験に加え、2018年2月から「吃音外来」を始めました。
主に間接法(環境調整法、年表方式のメンタルリハーサル法)による吃音症の治療・支援を行っています。
私自身が幼少期から吃音があり様々な体験をしてきましたが、
「吃音症は改善し得る」を信念として吃音臨床を続けています。
現在吃音症で困っている方や親御様はお気軽にご相談下さい。

大崩山祝子川源流域にて

小野賢一 〜プロフィール〜
精神保健指定医。1962年生まれ。1991年信州大学医学部卒業。信州大学医学部精神医学教室入局、松南病院(長野県松本市)勤務を経て、2000年から佐藤病院(大分県大分市)勤務。2018年2月に「吃音外来」開設。

こんな症状で困っていませんか?

  • 子供が吃り始めたようだが、どこに相談に行けば良いか分からず困っている。
  • 言いたい事は分かっているのに、いざ言おうとすると言葉が詰まって上手く出ない。
  • 自分の名前や固有名詞など、言い換えのできない言葉が詰まって出ない。
  • 電話が苦手で、できるだけ避けている。
  • 言いやすい言葉に言い換えたり、「あのー」を多用してタイミングを図ったり、リズムを取ったり、ゆっくり話そうとしたり、自分なりにいろいろな努力(工夫)をして少しでも上手く話そうとするが、話すことが不安で仕方ない。
  • 授業中に当てられると、分かっているのになかなか言葉が出ず、「分かっていない」と思われて辛い思いをしている。
  • 就職活動が近くなり、面接が不安である。
  • 仕事で電話や接客や上司への報告などの際に、言葉が上手く出なくて悩み、仕事を辞めたいと思うことがある。
  • 言葉が上手く喋れないので何事にも自信が持てず、毎日が辛く、将来が不安である。

吃音症とは

吃音の分類

発達性吃音 通常「吃音」と称しているもので、吃音症の約9割を占めます。
言語発達の途上である2歳〜5歳(小学校入学以前)までに約95%が発症します。
原因や機序は未だ全貌は解明されていません。
獲得性吃音 十分な言語発達を遂げた後の青年以降(10代後半〜)に発症
1)獲得性神経原性吃音: 脳卒中や神経疾患などによる脳損傷後に発症
2)獲得性心因性吃音: 心的外傷などの心理的要因が引き金で発症

吃音症の症状

T.吃音の中核症状

  • 繰り返し(連発):「みみみみかん」「みかみかん」
  • 引き伸ばし(伸発):「み〜かん」
  • ブロック(難発):「・・・みかん」「・・・み・・かん」

U.吃音の二次的症状

  • 随伴症状
    正常な発語に必要とされる以上の身体運動や緊張
  • 語の置き換え
    言いたい言葉がブロックして言えないと分かると他の言葉に置き換える
  • 助走
    ブロックを防ごうとして目的の語を話し始める前に色々なことを行う

    【例】
    • 「えーと」「あのー」等の言葉を意識的に入れる
    • 苦手な言葉の前に他の言いやすい言葉を付け加える
  • 延期
    ブロックしないで言えると思うまで話すのを先送りする
  • 解除反応
    ブロックが生じた状態から抜け出そうとして行う

    【例】
    • 詰まって声が出ない時に力を入れて乗り切る
    • 詰まって出ない時に意識的に一時止めて、再度話し始める
  • 回避
    話すのを止めたり(発話回避)、話す場所に行かなかったりする(場面回避)

吃音症の治療法

当院では「間接法」という吃音治療法を行っています。
時間を掛けながら少しずつ吃音の根本的な改善を目指します。
段々吃音のことを考えることが減り、その人本来の「自然で無意識な発話」があらゆる場面でできることを目指します。
「流暢な発話」を目指すのではなく、「流暢な発話は結果的に後から付いてくる(結果的に流暢に話せるようになる)」という立場を取ります。

  • 幼児〜小学6年生までは「環境調整法」を行います。
  • 中学生以上〜成人は「年表方式のメンタルリハーサル法」を行います。
  • 小学3年生〜小学6年生で、ある程度進行している場合は「環境調整法と年表方式のメンタルリハーサル法の併用」を行います。

元目白大学教授の都筑澄夫先生が独自に開発したRASS理論(自然で無意識な発話への遡及的アプローチ)に基づく吃音訓練法で、言語聴覚士を対象とする専門書にも正式に取り上げられています。
間接法については受診時に詳しく説明します。

※効果には個人差があります。
※間接法治療は即効性はありません。
 よって「すぐにスラスラ話せるテクニックを教えて欲しい」という方の要望には答えられません。
※間接法治療は何回も通院を継続してもらう必要があります。
当院は医療機関ですので診察料の個人負担は少くて済みます。(診察料)

精神科医が吃音症の治療を行うメリット

  • 精神科臨床の長年の経験が吃音症の間接法による治療に生きています。
  • 吃音症以外の精神科疾患(発達障害、社交不安障害やパニック障害等の不安障害、うつ病や双極性障害等の気分障害など)の併存があれば、その診断と治療ができます。
    まずそちらの治療を優先する場合や同時治療が必要な場合もあります。
  • 薬の処方ができます。
    残念ながら吃音症に確実に有効な薬はまだありませんが、他の精神科疾患や身体疾患などの治療が必要な場合は薬の処方をします(身体疾患に関しては専門の医療機関での治療をお願いすることがあります)。
  • 医療保険で診療を受けられます。
  • 初診後6ヶ月経てば精神障害者保健福祉手帳の診断書が書けます。
    (吃音症は診断的に発達障害に含まれ、日本では発達障害者支援法の対象です)
    申請の仕方等は相談員が説明します。

診察料

保険診療(通常3割負担)で行っていますので、ひとり親家庭等医療費助成や子ども医療費助成など各自治体の助成制度が利用できます。 継続して通院される場合は自立支援医療費(精神通院)制度が利用でき1割負担となります。
詳しくは受診時に窓口でお聞き下さい。

受診手順について

完全予約制です。

  • まず以下の連絡先に初診の予約の連絡を入れて下さい。
    佐藤病院ホームページはこちらから
    住所:大分市桜ヶ丘7番67号

    電話番号:097-543-6332
    Mail:k.ono.kitsuon@gmail.com
  • 小野と初診日の打ち合わせをして初診日を決めます。
  • お約束した初診日時の10分前位に佐藤病院受付窓口にお越し下さい。
    受付にはあなたが当日受診することは伝えておきますので、ご心配ありません。
    保険証等を必ず持参して下さい。その他過去受けた心理検査の結果やお薬手帳等の参考となる資料があれば持参して下さい。
  • 初診日は問診と当院での治療についてご説明致します。ご質問やご要望等があれば何でも仰って下さい。
  • 当院での治療法にご納得いただければ、次回の受診日の予約を入れます。
  • 受診間隔
    最初のうちは慣れてもらうために可能であれば「1〜2週間おき」⇒少しずつ慣れてくると「3〜4週間おき」 ⇒ 軌道に乗ってくれば「4〜8週間おき」と次第に間隔を空けていきますが、それぞれの状況や学校・仕事の都合等により、柔軟に設定して行きます。